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序列34番|序列36番

堕天使マルコシアス

■実直で誠実な嘘を嫌う悪魔

 ソロモン王72柱の魔神の一人。30個軍団を率いる序列35番の大いなる侯爵。エノクのデーモンの一人でもある。
 「自信」「自画自賛」「快楽」を司り、「第七座天使の侯爵」の異名をもつ。
マルコキアスとも呼ばれ、ラテン語の公爵"marchio"に由来する。
 堕天する前は主天使もしくは権天使の地位であった。もともとはゴモリーの騎乗獣で、戦功によりルシファーから侯爵の地位を授かった、という説もある。 地獄最強の魔獣ともいわれている。

 グリフォンの翼と大蛇の尾を持つ狼の姿で現れ、口からは常に炎を吐いている。牝狼や牡牛などの姿で現れることもあるという。
 召喚者が望めば真面目そうな長身の男の姿で現れる。
 比類なき戦士であり、翼には「炎の氷柱」と呼ばれる不思議な武器を忍ばせている。 戦術や兵法に長け闘争を助け、一流の軍師になるという。
 召喚者に忠実で、人間の姿をとるときはあらゆる質問に誠実に答える。
 魔獣の姿のときは、わざと遠まわしな言い方をしたり、話をはぐらかしたりするが、けして嘘をつくことはない。
 召喚者はこの悪魔に対して嘘をついてはならない。嘘をついたことがばれるとたちどころに殺されるという。 ただし不興をかっても、ゴモリーに仲裁してもらうことが可能である。
 なぜなら、侯爵へ昇級した今でも彼女を主人として忠誠を誓っているためである。

 その昔、ソロモン王に、天界へ戻りたいともらしたことがあるという。



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