■五感を盗む
「掠奪候」
ソロモン王72柱の魔神の一人。30個軍団を率いる、序列44番の地獄の大いなる侯爵。「掠奪候」の異名をとる。悪魔学では、Shax(Chax、Shass、Shaz、およびScox)ともされる。
しわがれて、かすれた聞き取りにくい声で話すコウノトリとしてあらわれる。だが、シャックスがいったん魔方陣に入ると、彼の声は美しいものに変化する。
シャックスは魔力の結界によって守られていない物であれば、どんな財宝でも見つけ出すことができる。
望めば、良い使い魔を与えるが、しばしば、それらの使い魔は召喚者を欺く。
召喚者に対しては忠実で、どんな約束も交わすが、嘘をつき召喚者を欺く事がある。真実を聴きたいならシャックスが魔方陣の内側にいる時に質問をしなければならない。願いを叶えたい時も同様である。
シャックスは召喚者が望む物すべてを盗むことができる。
特に、得意とするのは、召喚者が望む人間の「聞いた音」、「見た光景」、「話した声」を要求通りに盗みとり、召喚者に与える能力である。ただし、盗まれた人間は聴覚、視覚が奪われ、口がきけなくなる。
シャックスは自らが地獄で使用する為に、城から馬と財貨を盗むことがあるという。
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