ソロモン王７２柱の魔神の一人。３１個軍団を率いる序列２番の大いなる公爵。地獄の２３人の公爵の主席。バエルと共に地獄の東を支配している。悪魔学では、アウロス、ザエボス、ザボエス、アガロス、アグレアス等とも呼ばれ、堕天する前は力天使の地位にいた。
　「蓄積した力、希望の実現、完全な労働、闘いの勝利」を司り、「変化の公爵」の異名をとる。
　 細身で金髪の老紳士、冠を戴き、肩に大鷹もしくはカラスをとまらせ、大きなワニもしくは、陸ガメになどの異様な生き物に乗ってあらわれる。望めば、片足を足首から膝まで露出した、緑色の衣を着た美しい女性の姿になるという。
　行方不明者を見つける力を持つ。そのためアガレスは「たたずむ者を走らせ、走り去ったものを呼び戻す」といわれる。全ての言語を使いこなし、望めば召喚者に対してその知識を授ける。特に不道徳な表現を教えることに喜びを見い出すという。 未来を見通すことができるが、その言葉には謎と偽りが交じり、容易に信用できない。
アガレスはあらゆる権威を失墜させることができる。アガレスの最も強力な能力は巨大地震を発生させる力である。