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魔王バエル

■地獄の最初の君主

 ソロモン王72柱の魔神の一人。エノクのデーモンの一人でもある。66個軍団を率いる序列1番の、地獄の東を支配する大いなる王。蠅の王ベルゼブブと同一視される。
 「果敢、復讐、決意、高慢、野望、恥、感性、聡明」を司り、「東の魔王」 、「東の軍勢を率いるもの」 などの異名をもつ。
  冠を戴いた人間の顔、左右に猫、蟇蛙という3つの顔をもち体はない。肩からは蜘蛛や蠅のような無数の足がある。そしてさまざまなすがたへ変わることもできる。しわがれた声で話し威厳に満ち、あたりには不吉な雰囲気がただよう。
  あらゆる形態の知識を授け召喚者がいだくすべての欲求を満たすことができる。また敵対者を陥れたいと望むものは、バエルに祈りをささげることにより妖計の才を授かる。バエルは自身の姿を消すことができ、望めば透明になる方法も授かる。
  「大魔法書」では地獄の有力者の筆頭に記され法律の専門家であるとされている。また「デーモン偽君主王国」 でヴァイエルはバエルを地獄の最初の君主としている。

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