■魔界、随一のセラピスト
ソロモン王72柱の魔神の一人。50個軍団を率いる地獄の総裁。エノクのデーモンの一人でもある。「調和・喜び・笑い・精妙」を司る。「星辰総統」の異名を持つ。ブエルは太陽が射手座の位置にある時しか召喚できないという。
ブエルは召喚者に忠実で、また良い使い魔を与える。
美徳、教訓、薬草学、語学、哲学、論理学に精通し、望めばその知識を授ける。なかでも特に薬草学と癒しの能力にすぐれ、手で触れるだけで全ての病と怪我を完治させることが出来るという。 さらに心療医学にもすぐれ、あらゆる人間の、特に男性の悲しみや苦しみを解き放ち、安らぎ、自信を与える。
ヒトデの様な姿、あるいは銀色に光輝く肌のケンタウロスの姿、またあるいは車輪のように放射上に5本の馬(山羊)の足をもつ獅子の姿であらわれるが人間の姿で現れることはない。
近代ではクロウリーは「ゲーティア」を実践し、友人の病を治すためブエルを召喚した。
そしてブエルの頭部と足を出現されることに成功している。
彼の名前の語源は不明だが、「Buel」という古都がウェストファリアにあった。(現在のドイツのゲルゼンキルヘン)。
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